戦略思考入門

ビジネスフレームワークで広げる視野

フレームワークはどう活かす? 戦略的に考えるためには、単にアイデアを出すだけでなく、ビジネスフレームワークを活用して広い視野で整理していくことの重要性を再認識しました。組織としての判断やアクションを決定する際、関係者が納得しやすくなるためにもフレームワークを用いることが役立ちます。ただし、講義で指摘された通り、全ての関係者が100%納得することは非常に稀であり、フレームワークを用いても意見の相違や議論の発散が生じることは多々あります。重要なのは、考えを整理すること自体が目的にならないようにしつつ、フレームワークを効果的に活用することです。 3C分析は何を示す? 人事業務を担当している私にとって、3C分析は採用アプローチを検討するうえで非常に有用です。また、人事制度の企画や組織・人材開発においては、SWOT分析を活用し、外部要因・内部要因それぞれの強みと弱みを認識した上で、強みを伸ばす施策や弱みを克服する施策を考えることができます。しかし、分析の結果が人事部内で正しいとされても、それが実際に望ましいものかは限りませんので、各事業部と共有して修正を加えながら進めることが求められます。 目的設定は合致してる? 主に教育研修を担当している私は、施策を企画する際にSWOT分析を行っています。研修となると手段、つまりどのプログラムを実施するかに目が行きがちですが、目的を見誤らないためにも分析が重要です。対象者の現状を適切に認識した上で目的を設定し、その目的に沿った研修プログラムを構築していきます。また、組織・人材開発で新たな施策を企画する際には、途中で反対に遭ったり、運用面で困難が生じ頓挫することが多くあります。そのため、バリューチェーン分析によりどのプロセスがネックになっているのかを特定・分析していくことが必要だと感じています。

戦略思考入門

差別化に挑む私の学びの旅

ターゲットは明確? 差別化のためには、まずターゲットを明確にし、顧客や市場、競合、自社をしっかりと分析して、強みと弱みを整理することが重要です。強みや弱み、機会、脅威を浮き彫りにしつつ、実現可能性と継続可能性も考慮して施策を検討します。 独自のアイデアは? アイデアを考える際には、ありきたりな発想に飛びつかず、深く考えることが求められます。他業界からの発想を取り込むことで新しい視点が得られるかもしれません。また、集合知の活用は、アイデアの質を高める一助となり、自社の強みを意識しつつ、必要に応じて外部の力も借りることが重要です。ライバルにとらわれず、新しい差別化を追求します。 強みの活用はどう? 自社の強みを最大限に活用するには、VRIO分析が有効です。特に課題として感じるのはO(持続可能性)の部分です。経営資源を効果的に活用し、持続可能な組織化を図ることが求められます。この視点を自分の働き方に取り入れて、業務に反映したいと思います。 現状の整理はどう? 業務においては、現状を的確に把握して分析し、施策の実現可能性、継続可能性、模倣容易性、顧客ターゲットを明確に整理することが重要です。他のプロジェクトとの差別化を図るため、課題を整理し、重複しない施策を立案します。 業務効率はどうですか? また、バックオフィス業務の効率性を追求し、無駄を省いて既存の業務を見直します。業務が属人化しないように、統一したルールを設け、過去と未来の業務の違いを考慮しながら進めていきます。 自分の軸はある? 自分自身が社内でどのようなポジションで進むべきかについて、まずは自分の強みを理解し、VRIO分析を行います。自身の不足を補い、模倣のできない分野を伸ばして、自分独自の仕事の軸を持つことが重要です。

リーダーシップ・キャリアビジョン入門

リーダーシップで見つけた新たな自分

リーダーシップのスタイルは? 今週は、リーダーシップ論に関する重要なポイントを2つ学びました。 まず1つ目は、リーダーシップの行動スタイルを分類する「マネジリアル・グリッド」理論です。この理論では、リーダーシップの評価を「人間への関心」と「業績への関心」という2つの軸で行います。最も理想的なリーダーは、この2つを同時に重視することで最高の成果を引き出すとされています。自分自身のスタイルを振り返ると、私はこの2つの軸の中間に位置しているように感じます。人間にも業績にも一定の関心がありますが、どちらも中途半端になっているかもしれません。このことから、今後はメンバーと業務への意識をより一層高めていこうと考えています。 部下支援に有効な理論は? 2つ目は、部下の目標達成を支援するための「パス・ゴール理論」です。この理論では、リーダーが効果的な支援を行うための4つのアプローチを考える際、「環境要因」と「適合要因」を考慮することが重要だとしています。ただ相手や業務の一方だけを見て行動するのではなく、両方を組み合わせて支援方法を変えていくことが効果的だとわかりました。この新しい視点を基に、相手と任せる業務の特性を理解した上で、リーダーシップを発揮していくことを心がけるつもりです。 新年度に向けた取り組みは? 新年度が2月から始まるため、このタイミングでメンバー一人ひとりと対話し、彼らのスキルや得意分野、モチベーションの源泉などを再確認する時間を取りたいと考えています。その後、適切な業務を割り当てつつ、ゴールや方向性を共有し、各メンバーに応じた支援を行う予定です。メンバーのスキルアップを目指すとともに、私自身のリーダーとしてのスキルも向上させ、より適切な行動ができるように経験を積んでいきたいと思います。

戦略思考入門

無駄を捨てる力、新たな価値を創造する

捨てる戦略の意義は? 捨てることは戦略の一つであり、リソースの有効活用に繋がります。まず、捨てることで顧客にメリットが生まれます。例えば、昔ながらの方法に縛られず、新しい視点で無駄を洗い出していくことは非常に有用です。シルクドソレイユやカプセルホテルのような新参者がその好例です。 新たな価値は現れる? また、状況が変わることで、新たな価値が生まれることもあります。例えば、コロナ禍においてリモートワークの価値が実感されました。そして、専門分野はその専門家に任せる、つまりアウトソーシングが有効です。警備や清掃などはその典型です。 長期間のメリットは? 長期的に見れば、何かをやめたり捨てたりすることには多くのメリットがあります。リソースを有効活用することで、新しいことに着手でき、コスト削減も図れます。そのリソースを別の部分に投入することが可能になるのです。 転勤支援の再考は? 具体的には、遠隔で行っていた転勤前の拠点支援をやめることが挙げられます。限られたリソースを別の場所に投入し、現場や他の人に業務を任せる意識が求められます。その業務がどの程度の満足度をもたらすのか、代替案はないのか、出張や工数のコストを削減できないかを考慮することが重要です。惰性で無駄を行っていないか点検し、新たな価値を見出すための視点を持つことが大切です。 拠点運営をどう見直す? 拠点として関わる意味を再確認し、必要のない業務は移管することも考えられます。無駄がないかどうかを定期的に点検し、新たなアイデアを出し合い、業務の整理を進めることが重要です。また、社外のサービスで代替できるものがないかも確認します。自分一人では見えない部分を、周囲との協力で見つけ、改善していくことが求められます。

データ・アナリティクス入門

分析で見える明日のカタチ

分析の目的は何? 分析とは、物事を具体的に明確化し、より良い意思決定へ結びつけるための手法です。より良い意思決定を行うには、まず目的をはっきりと定め、その達成に向けた具体的な比較対象や評価基準を設けることが重要です。 比較の意図は? 目的に沿った比較対象を設定することで、分析結果の見せ方にもメリハリが生まれ、伝えたい意図を明確に示すことができます。データの比較やグラフの工夫により、情報を読みやすく、効果的に伝えることが可能となります。 事例の意味は? たとえば、人事部門におけるデータ活用事例としては、以下のような取り組みが考えられます。制度導入効果の検証では、退職率や従業員満足度を過去の実績と比較し、制度の効果を測ります。入職・退職の動向把握では、社内や業界全体のトレンドを把握することが重要です。また、配置や異動の最適化、研修やスキル管理、エンゲージメントの可視化といった分野でも、データを基にした分析が行われています。 退職率の分析は? 具体的に退職率の分析に取り組む場合、まず上司との認識を合わせ、分析の目的を明確にすることが必要です。目的としては、人材の流出抑制や制度改革の効果検証、さらには業界・社内の現状把握などが挙げられます。 比較基準はどこ? 次に、自社内の過去の実績や、制度変更前後のデータ、同業界・同地域・同規模における最新のトレンド、さらには年齢や勤続年数といった属性別の変動など、具体的な基準を設定して比較を行います。 伝達方法は? さらに、複数のグラフや推移グラフ、色付けやサイズ変更などを用いて、分析結果の意図をより明確に伝えることが求められます。このような取り組みを通して、目的に沿った分析を進めることが、より良い意思決定へとつながっていきます。

アカウンティング入門

企業の健康診断を学ぶ経営分析講座

P/LとB/Sの違いは? P/Lは売上と利益を把握するためのものである一方、B/Sは会社の状態を把握するものだと理解しました。P/Lの当期純利益はB/Sの純資産となり、それが資産の安定性に寄与します。そのため、当期純利益が赤字の場合、資産の減少や負債の増加が見込まれることになります。また、負債や純資産はお金の集め方であり、資産はお金の使い方であることも学びました。 お金の使い方はどう? 具体的な例では、コンセプトの実現というお金の使い方を考える際、返済可能範囲を含めたお金の集め方の現実性を想像することができます。これにより、B/Sの構造を理解できるようになりました。 利益と体質の関係は? 次に、自社や他社のB/Sを確認し、その企業の体質について想像してみる課題がありました。P/Lで黒字、または赤字だった場合にB/Sにどのような影響が出るのか、また、大きな固定資産を抱えた場合の資金調達方法を事業体質をもとに考察することが求められます。さらに、ベンチャー企業が特定の機関から資金調達を行った際に、これがB/Sにどのように反映されるのかという点についても考えるようになりました。 返済と投資はどうなる? また、自社のB/Sが事業コンセプト通りになっているかを確認したり、1年以内に返済が必要なものと現金化が可能なものを見比べ、企業の健全性を確認することが重要です。さらに、大規模な投資や損失がB/Sにどのように影響し、P/Lにどのように記載されるかを確認することが推奨されています。 資金の動向をどう見る? 最後に、固定資産と流動資産を比較し、資金の動きが激しいのか少ないのかを確認することも学びます。これにより、企業の財務状態をより深く理解することが可能になります。

戦略思考入門

集合知で拓く戦略の新視点

議論の偏りは大丈夫? サンライズ社のケースを通して、課題解決に向けた議論が偏った論点だけでは進まないことを学びました。まず、各自の直近の関心事や体験によって視野が狭まる可能性があるため、客観的な課題分析が不可欠であると実感しました。 フレームワークは何故有用? 課題に取り組む上で、PEST、3C分析、SWOT分析、バリューチェーン分析といったフレームワークが非常に役立つことがわかりました。特に人事部に所属する立場として、バリューチェーンの観点から戦略を考えることの重要性を感じました。 経営者視点はどう? 戦略策定においては、経営者の視点を持ち、ジレンマを恐れずに行動すること、また他社の意見を積極的に取り入れることが大切です。バリューチェーン分析により企業の優位性の源泉を探ることで、基本戦略の構築や改善が促進されると考えています。 SWOTをどう活かす? さらに、SWOT分析を通じて現在の業界や自社の状況をより深く理解し、それを自部門の戦略構築に活かしていく姿勢が求められると感じました。具体的な人事施策を企画・実行する際には、各部署のニーズや成果を定量・定性で把握することが重要であり、これが強固なバリューチェーン形成や組織の強化につながると実感しています。 全体影響をどう捉える? 今後は、日々の業務や制度、施策が全体のバリューチェーンにどのような影響を及ぼすかを意識するとともに、その視点をメンバーと共有していきたいと思います。経営者になったつもりで、独自の判断軸と基準を持ち、より良い意思決定を行うためにジレンマに果敢に向き合う姿勢が求められると感じました。また、他社の意見を取り入れ「集合知」を活用することも、今後の課題解決に大いに役立つと考えています。

クリティカルシンキング入門

問いがひらく学びの扉

議論開始の問いは? 議論を始めるときは、まず「今向き合うべき問い」を明確に特定し、参加者全員で共有することが大切だと実感しました。漠然と議論を進めたり、やむを得ずアクションに移すだけでは、効率が悪くストレスもかかるため、様々な視点から問いを捉え、抜け漏れや重複がないかを意識する必要があると学びました。 伝わる言葉の工夫は? また、相手に伝わる言語化と可視化の手法にも大きな意義を感じました。主語を省略せず、相手が持っている情報や求めている内容、そして最終的なゴールを考慮した構成にすることで、より分かりやすいコミュニケーションが可能になります。さらに、データを分解する際には一歩進んだ考察や、グラフや強調表現を用いた視覚的な工夫が、情報を容易に理解してもらう鍵となります。 実践で感じる難しさは? また、インプットした知識を実際の仕事に活かし、アウトプットし、フィードバックを得た上で振り返る一連のプロセスが思った以上に難しいと感じました。慣れ親しんだ頭の使い方に頼ってしまうため、言語化して成果を示すことに対する抵抗感もありますが、まずは身近な相手に発信することで自信をつけ、学びを定着させることが必要だと強く思います。 マネジメントの見直しは? これらの学びは、マネジメントや組織課題に対する施策立案の現場で活かすことができると考えています。マネジメントにおいては、相手ごとに適切な情報提供の構成を工夫し、目的とゴールを初めに明確にすることで、議論に一貫性を持たせることが可能です。組織課題の解決に取り組む際も、まず「今向き合うべき問い」を明確にし、共通認識のもとで問題を分解・仮説立てし、複数の根拠をもって主張することが、効率の良い課題解決につながると感じています。

クリティカルシンキング入門

伝える工夫に気づいた瞬間

視覚化の効果は? 視覚化とビジネスライティングの理論を学ぶ中で、情報をグラフやスライド、文字装飾などで表現することで、読み手の理解促進に繋がる点が印象に残りました。ただし、各ツールの効果や伝えたいメッセージとの整合性を十分に考慮せずに利用すると、逆に理解を阻害する可能性があることも理解しました。 文章の明確さは? また、ビジネス文書に求められるのは、目的や内容が明確であること、そして読み手にとって分かりやすい文章であることです。文章や情報の伝え方では、「読み手の理解」と「伝えたいメッセージの明確化」が基本であると再認識しました。 議論の具体性は? さらに、AIコーチング後の議論では、読み手の興味を引くためには、具体的なメリットやデメリットの提示(例: 割引や締切の厳守など)が有効であるという考えが共有されました。これらの要素は、企画提案、報告資料、内部のお知らせなど、あらゆる伝達業務で活用できると感じました。 ゴール整理はどう? 企画提案や報告資料では、まず達成したいゴール(目的)を書き出し、対象となる読み手の立場や保有する情報、期待する内容など、さまざまな切り口から整理することが重要です。一方、従業員向けのお知らせなどの場合は、冒頭に多くの人に関わる情報を盛り込み、メリハリのある文章構成とデザインで関心を引くことが求められます。 効果的視覚化の秘訣は? 最後に、情報を視覚化する際にどのようなメッセージをどのように表現すれば整合性が得られるのか、また、さらに効果的な文章構造とはどのようなものか、現時点ではありきたりな答えにとどまっていると感じました。グループワークでの議論を通じて、これらの点について新たな視点を見出したいと考えています。

データ・アナリティクス入門

共通認識が導く納得の意思決定

なぜ納得できない? これまでのGAiLでは、解説を読むたびに納得感を得られる部分が多かったのですが、今週はどうしても納得できない点がありました。設問3のデザイン変更の方法案について、解説では「コスト」「スピード」「意思疎通」に点数を付け、その結果として最適なものは「案3」とされていました。しかし、私が認識していた各指標の点数が異なっていたため、別の案を回答してしまいました。 共通認識は必要? この経験から、意思決定支援を行う際には、分析結果に基づいて「How」を考える前提として、共通認識(認知の歪みがない状態)を持つことが非常に重要だと感じました。たとえ分析結果から具体的な手法が導かれたとしても、共通認識が欠けていれば相手に納得感を与えるのは難しく、実際の実行段階で問題が生じる可能性があります。そうした意味で、仮説をしっかりと研ぎ澄ますことが大切だと理解しました。 A/Bテストはどう見る? A/Bテストについては、ダイレクトリクルーティングにおけるスカウト送付の場面で有用と考えています。たとえば、①スカウトメールの件名、②本文、③添付の求人票といった要素で比較検証を行う方法が挙げられます。一方で、各グループ間の介入の違いはできるだけ絞る必要があるため、比較対象が不必要に増えないよう、明確な仮説に基づいて取り組むことが求められます。 どう候補者を絞る? また、ほとんどの場合、データサイエンティストという職種名で求人票が作成され、スカウトメールが送付されているため、まずは候補者を①データサイエンティストとしての経験の有無と、②データサイエンティストを希望しているかどうかの2点で分類し、返信率への影響を検証していきたいと考えています。

データ・アナリティクス入門

朝活で実践!残業削減の挑戦

正解はどこにある? ビジネスにおいて、問題の「正しい」原因を特定するのはほぼ不可能です。ひとつの「正解」を求めるのではなく、さまざまな手法を試す中で気づくポイントがあると感じます。具体的には、What、Where、Whyの順に仮説を絞り込み、Howで実践するというステップを何度も繰り返すことが重要です。 根拠は見えますか? 原因を追及するためには、まず業務や問題をプロセスごとに分解すること。そして、考えられる複数の選択肢を洗い出し、根拠を持って絞り込む作業を行うことで、データに基づいた分析を進め、問題解決の精度を高めていきます。さらに、仮説を試しながらデータを収集し、結果を組み合わせてより良い解決策に導く方法が有効だと考えています。 実践の鍵は何? この考えをもとに、まずは自分自身の業務を一つのプロジェクトとして見立て、実践してみることにしました。具体的には、例に挙げられていた通り、残業時間を削減する取り組みから始めるつもりです。私の業務は3月から徐々に繁忙期に入り、5~6月がピーク。今回は複数の新規プロジェクトも同時進行しているため、学んだ知識を実際に試し、可能であれば周囲のメンバーも巻き込むことを目標としています。 朝の時間は有効? また、グループワークの際にも公言した朝の時間の有効活用を、具体的な行動計画として取り入れていこうと思います。早く出社するとつい業務に取りかかってしまいがちですが、少なくとも30分はこの計画に充てるよう心がけます。これまでなかなか実践できずにいたのですが、今週から出社時はカフェで、在宅時は始業前に、徐々にルーティンを整えつつあります。これからは、朝の時間をうまく活用し、残業削減プロジェクトを推進していく所存です。

データ・アナリティクス入門

平均だけじゃ語れない真実

平均値だけで判断? 平均値は、データのばらつきを反映しないため、平均値近辺に多くの数値が存在するとは限らず、両極端な数値が混在している場合もあります。そのため、平均値だけに頼ると正確な分析が難しくなることがあります。 標準偏差はどう見る? 標準偏差を加えることで、数値の分布やばらつきを把握することができ、平均値と合わせてデータの傾向を見極めるのに有用です。実際、ある施策の効果検証で前後の数値を単に比較した際には、有意な変化や傾向が見受けられず困惑した経験があります。しかし、標準偏差を算出して分布図に落とし込めば、より明確な傾向が掴めたかもしれないと感じました。 代表値の使い分けは? また、代表値の使い分けにも工夫が必要です。単純平均の他に、値ごとに重みを付けた加重平均、成長率や比率を評価する際に有効な幾何平均、そして外れ値の影響を受けにくい中央値を適宜使い分けることで、より正確な傾向分析が可能となります。 具体例はどう見る? たとえば、男性の育児休業取得日数については、年間の平均値だけでなく、外れ値として極端な値が含まれる場合には中央値を用いて経年の傾向を把握します。さらに、法改正の影響で急増している取得率の増加率を幾何平均で算出し、次年度以降の予測やKPIの設定に活かすといった工夫が重要です。 現業務を再確認? 現在の担当業務においては、従業員の健康診断データ、施策実施前後の変化、女性管理職比率の推移、男性育休取得率の推移など、今回学んだインパクト、ギャップ、トレンド、ばらつき、パターンといった視点およびグラフ、数字、数式といったアプローチを用いることで、見落としがちな傾向や変化を改めて確認することが求められます。

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