データ・アナリティクス入門

データに秘めた学びのヒント

数値とグラフの違いは? 今週は、データ比較のアプローチとして、数値に集約する方法とグラフ化して視覚的に捉える方法の両面から学びました。数値に集約する際は、代表値として単純平均を用いることが多いですが、外れ値が混ざると平均値が影響を受けやすいため、その場合は標準偏差を活用してデータのバラつきを確認します。ヒストグラムを用いることで、グラフから傾向を読み取り、背景を推察する仮説思考の大切さも実感しました。 データばらつきの見方は? 標準偏差は分散の平方根であり、自然現象のバラつきが正規分布(釣鐘型)に従う場合、2SDルールで求めることができます。ただし、ピークが複数あるヒストグラムでは正規分布とならない点には注意が必要です。 成長率の計算は? また、成長率などの変化を計算する場合は、各年度の成長率を掛け合わせた数値のn乗根で算出される幾何平均を用います。複数のデータの平均を求める際、外れ値の影響がある場合は単純平均ではなく中央値を用いる方法も取り入れています。 散布図の意義は? 要素が2つの場合、散布図を用いて数値の関係性を視覚化し、相関係数によりその関係を数値化します。相関関係を直線で表現するために単回帰分析を適用し、相関係数はR、決定係数はR²として示されます。決定係数は、散らばりの何%が横軸の要因で説明できるかを示しますが、相関が必ずしも因果関係を意味しないことを改めて認識しました。 フェルミ推定を使う? さらに、データ収集の前に成果をもたらす要因を構造化するため、フェルミ推定を活用して方程式を作るモデル化にも取り組みました。フェルミ推定は、売上を上げる施策の検討にも用いられ、多角的に捉えてアクションに結びつける手法として有用だと感じました。たとえば、薬局の売上伸長を検討する際に売上を分解し、複数の施策を検討することで、利益の方程式と組み合わせてより分かりやすい説明が可能になると感じています。 相関と因果の違いは? また、気温とビールの相関性の事例を通して、これまで取り入れてこなかった相関性の視点を業務に役立てたいと考えました。具体的には、患者の平均待ち時間と減少率、在庫品目数と医薬品廃棄率、管理者への研修時間と理解度テストの結果など、さまざまな原因と結果の関係を散布図にして検証することで、業務改善につなげる手法を学びました。なお、常に相関と因果は一致しない点を念頭に置いて取り扱う必要があります。 適切なグラフ選びは? 最後に、これまでなんとなく選んでいた棒グラフや折れ線グラフに代えて、根拠を持って適切なグラフや散布図を選択する重要性を再認識しました。売上アップのための各施策を列挙し、売上と施策の関係を散布図で表すとともに、グラフの縦軸のメモリを工夫して読みやすさを追求します。その上で、相関係数や決定係数を算出し、どの施策が最も効果的だったかを分析し、上司や部下、部内と情報を共有していきたいと考えています。

戦略思考入門

利益向上を目指す戦略の新提案

組織目標って何? Week1では、組織のゴール設定について学びました。Week2では、経営者の視点を持ち、戦略的に考える手法を習得しました。Week3では、各種フレームワークを用いて自社と他社の強みを整理し、差別化を図る戦略手法に触れました。Week4では、ゴールに向けてやるべきこととやらないべきことを明確にする選択手法を学び、さらに、単位時間あたりの利益率や顧客の成長性を見極め、企業文化とキャラクターを唯一無二の存在にする考え方を理解しました。 全体利益はどう? そして、Week5では、会社全体の利益率を上げるための考え方を学びました。具体的には、「規模の経済性」、「習熟効果」、「範囲の経済性」を駆使して、会社の利益を追求する方法を学びました。 規模の効果は? まず、規模の経済性についてです。自社製品は受注生産が主で大量生産の感覚はありませんが、10年ほど前から期末に集中しないように取り組んでいます。また、部品を含めた在庫をできるだけ減らす試みも進行中ですが、緊急時の対応(例えば、コロナの影響や故障時)では調達が困難になるリスクもあります。利益率を比較すると海外他社の方が優位であり、自社でも改善が求められていますが、これはグローバルなシェアの高さに起因しているようにも感じられ、改めて組織のゴール設定(Week1)が重要であると考えさせられました. 習熟のコツは? 次に、習熟効果についてです。私の部署の組織戦略の一つに教育強化が掲げられており、「習熟効果」に基づいた考え方が反映されています。取扱説明業務には一定の経験が求められ、新人やベテランともに製品のプロとして期待されています。新人が自信を持って説明できるようになるためには、少なくとも3年の経験が必要です。このため、経験に依存するため、生産性の面で課題があり、社員への精神的負担も大きいのが現状です. 範囲統合はどう? 最後に、範囲の経済性についてです。類似した製品に使用する部品や開発コストを統一し、コスト削減を図っています。使用顧客の視点からも、同じ会社から提供される製品に共通性がある方が使いやすく、販促にもつながります. シェア増はどう? 規模の経済性に関しては、TOVの国内シェア増加がどの程度の変化をもたらしているのか確認し、海外他社と自社の利益率の主要因を事業部に確認する必要があります. 教育見直しは? 習熟効果については、自組織の教育体制を見直し、習熟効果を高めるカリキュラムを作成し、アウトプット型の教育に特化して組織全体の習熟度を向上させる必要があります. 他製品の共有は? 範囲の経済性に関しては、縦割り文化が強いため、開発部が他製品で共有できるものを把握できていません。顧客に近い部署として、他組織で好評な作りや製品を自組織製品に取り入れることでコスト削減につながる提案をすることが重要だと考えています.

データ・アナリティクス入門

論理的思考力を徹底的に学ぶ: 実践例多数!

問題解決のフレームワーク 講座全体を通じて、特に学びとなったポイントは次の通りです。 まず、問題解決のフレームワーク「What」「Where」「Why」「How」の順番で考えることが重要であることです。これにより、問題解決のプロセスが論理的かつ体系的になります。 データ分析の視点は? 次に、数値データを分析する際に漠然と数字を見るのではなく、定量分析の5つの視点(インパクト、ギャップ、トレンド、ばらつき、パターン)を持つことが大切です。これにより、効率性や再現性が向上し、同じ気付きや示唆をより効果的に得ることができます。 また、平均値を取る際には「標準偏差(データのばらつき度合)」という視点を持つことが必要です。仮に平均値が同じであっても、「ばらつきがある」「ばらつきがない」ではデータの意味合いが変わってくるからです。 Howで成果をどう上げる? 問題解決のフレームワークの最後「How」で解決策を考える際には、選択肢を絞り込むための判断基準を明確にすることが肝要です。これにより、成果を上げる可能性が高まり、仮に成果が上がらなかった場合でも、どの判断基準に問題があったのかを振り返ることで、さらなる改善が可能となります。 グラフ選びの新たな視点 関連動画で学んだポイントもいくつかあります。グラフを作成する手順「仮説や伝えたいメッセージは何か?」「比較対象は何か?」「どのグラフを使うのか?」は新しい学びでした。これまでの私は最初から「どうグラフを作ろうか」と考えていましたが、1と2を先に考えることで、自然とどのグラフを使うべきかが見えてくることに気付いたのです。 さらに、マイナスの項目がある場合にはウォーターフォールが有効であることや、何を比較対象とするかによって適切なグラフが異なることも学びました。例えば、ギャップがある場合は横棒グラフやウォーターフォール、時系列やトレンドがある場合は折れ線グラフや縦棒グラフ、散らばりや構成比率を示したい場合はヒストグラムや円グラフ、相関を示したい場合は散布図がそれぞれ適しています。 学びの実践で何が変わる? これらの学びをいくつかの面で活用したいと考えています。まず、自社サービスの課題の明確化や改善に向けて、営業プロセスの課題を整理し、日々の定例ミーティングでチームメンバーと議論を深める場で、得た知識を実践したいと思います。自分だけでなく、チーム全体に学びを共有することで、議論や分析の質を高め、より有効なアクションに繋げたいです。 また、経営分析(財務諸表の比較分析)においても今回の学びを応用するつもりです。四半期ごとに財務諸表を比較分析し、問題を具体的に特定することで、株主への業況説明の説得力を高めたいと考えています。そのためには関連書籍で知識の増強に努めたり、必要に応じて今回のような講座に参加することも検討しています。

マーケティング入門

STPで考えるコンビニの新しい挑戦

STPで何を再認識したのか? マーケティングにおいては、STP(セグメント・ターゲット・ポジショニング)を整理することが重要であることを再認識しました。特にポジショニングについては、自社の製品やサービスの強みを列挙し、それを2つの軸に絞る必要があることを初めて知りました。このポジショニングは、自社と競合との差別化ポイントにもなることが考えられます。差別化ポイントは、しばしば製品やサービスの機能面に偏りがちですが、お客様視点を持つことで、「お客様は誰か」「お客様が求めるものは何か」「どのようにすれば売ることができるのか」といったマーケティングの原則に気づくことができるのではないでしょうか。 コンビニで衣料品が売れるのはなぜ? WEEK02のグループワークでは、コンビニエンスストアでの衣料品販売が議論のテーマになりました。コンビニではこれまで下着やタオルなどの日用品としての衣料品は販売されていましたが、最近ではパーカーなどのウェアも販売されており、好評を得ていると知りました。これは、コンビニが衣料品販売店に比べ店舗数の多さや営業時間の長さを差別化の軸とした事例ではないかと考えます。また、ターゲット設定として、衣料品店に行くほどではないが手軽に少量を購入したいと考える人が増えていることも一因ではないかと思います。 社内マーケティングのポイントは? 経営企画としてバックオフィス業務に従事していますが、事業部や営業部、スタッフ部門を顧客と捉えることで、業務への取り組む意識に変化が生まれるのではないかと考えています。事業部は売上や利益の最大化をミッションとしており、バックオフィスとしてはこのミッションを支援するために、どのようなことを提供できるかを真剣に考えることが重要です。「誰に、何を、どのように売るのか(支援・サポートするのか)」というマーケティングの原則を社内でも意識することで、好循環を生み出すことができるでしょう。この意識を持って、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。 新規事業と人材育成で重要なことは? 新規事業や人材育成の業務は多岐にわたりますが、人材育成の場合、「社員にどのような人材になってほしいのか」を定義し、それに基づいたカリキュラムや方法論を検討する必要があります。研修には外部の有料研修もありますが、業務知識や社内ナレッジは社内で行うべきです。この社内研修には現場部門の協力が不可欠で、「誰に、何を、どのようにして」という軸に基づいて企画し、提案を考えてみたいと思います。新規事業も同様に「誰に、何を、どのようにして売るのか?」という原則を外さずに検討を進めていきたいです。また、新規事業や人材育成においては、差別化を意識することが重要です。強みや特長について、多くの切り口を持てるようになりたいと考えており、その方法は今後の学習で探っていきたいと思います。

戦略思考入門

「差別化戦略で競争に勝つ方法」

差別化戦略で気をつけることは? 差別化を図る際の注意点として、ありきたりなアイデアに飛びつかず、自社の強みを意識しつつ必要に応じて外部の力を借りることが挙げられます。また、ライバルを過度に意識せず、全く新しいアイデアを考えることも重要です。この差別化には、ポーターの3つの戦略やVRIOを利用することが効果的です。 ポーターの戦略とは? ポーターの3つの戦略には、以下のものがあります。まず、コスト・リーダーシップ戦略では、同じ商品や価値であれば最も低コストで提供できる企業が勝つという考え方です。次に、差別化戦略では、コストが高くてもそれ以上の価値が提供できれば勝てるというもので、多くの企業がこの戦略を選択します。最後に、集中戦略では、特定の分野でNo.1またはオンリー1を目指し、地域、顧客、製品の3つの軸でターゲットを絞ります。 VRIO分析のポイントは? また、VRIO分析は、Value(経済価値)、Rarity(希少性)、模倣困難性、組織の4つの視点から成り、自社の強みを活かした差別化を考えます。模倣困難性とは、他社が真似することが難しい特徴や、高コストが必要なものを指します。組織は個人のスキル、マネジメントシステム、評価報酬体系などを含みます。市場での競争優位性を築くため、資源をどう活かしていくかという視点が重要です。さらに、差別化の手法が持続可能であり、顧客のニーズに合致しているかも検討する必要があります。 自社の特異性をどう活かす? 自社が大手No.1企業でないため、差別化戦略と集中戦略が適していると考えられます。顧客に認められる特異性とターゲットを明確にし、立地、客層、業態に応じた特異性を持つことが必要です。調剤薬局においては、人のスキル、提供時間、店舗の心地よさ、薬の品揃えなどによって戦略が変わります。他社にはない斬新な戦略の考案は難しいかもしれませんが、自社の強みをVRIOで分析した結果、店舗の立地が模倣困難であり、大きな競争優位性を持つことが分かりました。これにより、出店場所の集中戦略が行いやすくなりました。また、薬品の品揃えにおいても、全店採用メーカーと協力することで安定した供給が可能になり、顧客の信頼を得ることができます。これを活かすことで、近隣の競合店から患者を引き込む可能性があります。 戦略を業績に活かすには? 差別化戦略と集中戦略を明確に分け、自社の強みをバリューチェーンとVRIOで分析することが重要です。差別化戦略は大きな枠組みとして上から指示されるため、個人の裁量では制御しづらい部分があります。しかし、自身が担当するエリアにおいて集中戦略を検討し、来期の業績目標に反映させることも可能です。顧客のニーズを明確化し、その対策を絞って実行することが求められます。

戦略思考入門

優先順位のつけ方で仕事の効率化が加速する

顧客利便性をどう高める? <やらない、を選択する戦略> ①捨てる方が顧客の利便性を増す 1勝9敗。うまくいかないことは早々にやめ、成功する1割にフォーカスすることが重要です。選択と集中ができることで、自社サービスを磨き上げることができ、品質が上がり顧客にも好影響をもたらします。 惰性を打破するには? ②昔からの惰性に流されない 何が惰性なのかを知るには、新入社員などの客観的な視点が役立ちます。また、トラブルを通じて必要不要を精査するタイミングを持つとよいでしょう。 専門家の活用を考える ③餅は餅屋に任せる 自社で行う必要がないことは、専門家に任せる勇気を持ちましょう。 トレードオフをどう乗り越える? <優先順位の立て方> ◆◆トレードオフ 複数の要素がトレードオフの関係にある場合、全てを同時に達成することはできません。そのため、何かを捨てる必要があります。これは日常や仕事でも常に発生します。 効用を最大化する方法は? ①効用の最大化 効用の無差別曲線の考え方を用いて、トレードオフ関係にある要素のバランスをとり、効用が最大化するポイントを見つけることが重要です。 優先順位の明確化をどう進める? ②方向性の明確化 自分たちが何を優先し、何を犠牲にするかを明確にし、重視する要素に全力を傾けることが大切です。 ブレークスルーの道は? ③ブレークスルー トレードオフにある複数の要素を同時に実現できる方法を探ることも必要です。 優先順位の付け方に苦手意識を持っていましたが、今回のワークを通じて、まず情報を整理し、ROIの観点で見ることの重要性を感じました。曖昧ではなく、明確な判断基準を持つことが求められます。また、判断に必要な情報が全て揃わない場面もありますが、その場合には仮説思考を持つことが大切です。思考強化のために、クリティカルシンキングの講座も受けたいと思いました。 撤退の難しさとは? 「当たらない事業はさっさと辞め、成功する1割にフォーカスする」という例がありましたが、やめどきの見極めは非常に難しいと感じました。以前新規事業を進めた際、結局撤退しましたが、もっと早く辞める決断ができたのではないかと考えています。 成果に基づく優先順位設定 施策に対する優先順位をつけるためには、売上や利益などを定期的に振り返る習慣をつけることが重要です。その際、会社として何を重視するか、会社のありたい姿までを考慮し、コミュニケーションを取りながら優先順位を決めていきたいです。例えば、広告におけるブランディングと新規顧客の獲得はトレードオフですが、現在の会社の注力点を踏まえてROIの視点とともに意思決定していくべきだと感じています。

戦略思考入門

規模の経済性を超えて、真の競争力を手に入れる方法

戦略的行動をどう実現する? 戦略的な行動をとるためには、古くから存在しビジネスの定石とされる様々な法則やフレームワークを知り、それらの原理や前提条件、例外パターンを含めた本質をきちんと理解し、適切に用いることが必須であるということを学びました。 ビジネスの定石を再確認 WEEK5で取り上げられた「事業経済性」というメカニズムを例に、自らを振り返ると、規模の経済性がそもそも効かない場合や、効くとしても非常に限定的であることに気づきました。そのため、ターゲットを絞りサービスの価値を高めることでネットワークの経済性を活かし、そこで浮いた経営資源を集中投下して経験曲線を活かす。このように、範囲の経済性へつなげることでコスト低減が実現できそうだと感じました。しかし、これまで私はビジネスの定石を「感覚的」に理解していただけだったことに気づきました。 中期経営計画の重要性 変化の激しい時代と業界において、中期経営計画を立てる意味と重要性を再認識しています。次期中期事業計画の策定に向けて、ビジネスの定石を本質的に理解・整理し直し、一年近くの時間を有効に活用したいと思います。 視座と視野を意識した仮説思考 周囲の協力を得ながら、「高い視座と広い視野」「一貫性と整合性」を意識しつつ、不確実な情報の中でもハイサイクルで仮説検証を行う仮説思考でビジネスの定石を適用します。また、実際に適用した結果について関係者と共有し、複数の視点を基に明確な判断基準を持って投資対効果を意識し、比較検討・取捨選択を行っていきます。 事業計画策定の精査ポイント 事業計画の策定にあたり、次のポイントを精査します: - 目指すべきゴールは何か - 現経営資源に何があるのか - 省エネはどこまで追求するのか - ゴールに到達するために「やるべきこと」「やらないこと」は何か - ターゲット顧客は誰か - 自社はターゲット顧客にどのような価値を提供するか - それは本当に顧客が求めているものか - 独自性(強み、差別化ポイント)は何か - 独自性で本当に差別化できているか - 独自性は実現可能か、長期的に競争優位性を持続可能か - 事業経済性で効くものは何か、なぜ効くのか - 他社事例で適用できるものはないか 定石を駆使した事業計画 今回の講座を通じて、3C分析、SWOT分析、バリューチェーン分析、PEST分析、5Forces分析、ポーターの基本戦略、シナリオ・プランニング、VRIO分析、ジョン・コッターの8段階のプロセス、事業経済性など、10個以上の定石を学びました。事業計画を策定するにあたっては、これらの定石を意識しながら一つずつ理解し直し、他社事例を集めて研究しながら適用を進めていきたいと思います。

データ・アナリティクス入門

仮説で読み解くデータの裏側

仮説の意義は? 今週の学習では、どんな状況においても仮説を立てることの重要性を再認識しました。仮説はデータ分析や問題解決の道しるべとなり、何を調べ、どんな情報を収集すべきかを明確に示してくれます。また、代表値だけでデータの全体像を把握するのではなく、その背後にあるばらつきにも目を向ける必要があることを学びました。平均値は全体を簡潔に表す指標ではありますが、ばらつきを加味することでデータの実情をより深く理解できるという点が印象的でした。 データ把握はどう? データの分布を視覚的に把握するためにはグラフを活用することが有効です。ヒストグラムを用いれば分布の様子が、散布図を用いれば2つのデータ間の関係性が直感的に読み取れます。また、標準偏差を理解し算出することで、データのばらつきを定量的に捉え、より正確な分析が可能になるという点も学びました。これらの学びは、特に患者の受診動向分析の現場で大いに役立つと感じています。 具体計画は? 具体的な行動計画としては、以下のステップを実施する予定です。 1. データ収集と整理  ・受診データの抽出:電子カルテシステムから必要な情報を取り出す。  ・データクリーニング:欠損値や誤りがないか確認する。  ・データ加工:分析しやすい形に整える。 2. 仮説構築と検証  ・仮説リストを作成:過去のデータや経験を踏まえ、受診動向に関する仮説を立てる。  ・データ分析:収集データを基に仮説の正否を検証する。 3. 代表値の吟味  ・複数の代表値の算出:単純な受診者数だけでなく、年齢層別、性別、居住地別に平均値や中央値、最頻値などを計算する。  ・代表値の比較:異なる代表値を比較し、データの傾向を把握する。 4. 可視化  ・グラフ作成:受診者数の推移やデータ分布をグラフで表現する。  ・グラフ分析:作成した図表から季節変動やパターンを読み解く。 5. 標準偏差の活用  ・各診療科ごとに受診者数のばらつきを標準偏差で算出する。  ・科ごとの差異を比較し、正確な分析に役立てる。 6. 分析結果の活用  ・傾向の把握:得られたデータから受診動向の傾向を明確にする。  ・対策の検討:把握した傾向を元に、より良い医療サービスを提供するための対策を議論する。  ・情報共有:分析結果や検討内容を関係部署で共有する。 7. 行動の継続と改善  ・定期的な分析:定期的な受診動向の確認により、新たな傾向や変化を捉える。  ・行動計画の見直し:状況の変化に合わせ、計画を適宜更新する。 各ステップを着実に実行することで、学んだ分析手法を実務に効果的に活かしていきたいと考えています。

戦略思考入門

経済性の本質を深堀りして学ぶ方法

ビジネス法則の理解を深めよう ビジネスの法則を正しく理解し、それを武器にすることは重要だと感じました。「規模の経済」はよく用いられる法則のひとつですが、大量に生産や発注をすれば、一つ当たりのコストが下がるという単純な理解しかしていませんでした。どんな場合でも規模の経済が適用できるわけではなく、固定費と変動費に分解したり、時点を広げて考えたりすることが大切だと学びました。 経済性の種類に注目する 事業経済性とは、何かをするほどコストが下がることを指します。規模の経済、経験効果、範囲の経済、ネットワークの経済、連結の経済などがあります。差別化を理想としていますが、すべての領域でそれを実現するのは難しいため、経済性にも注目する必要があると感じました。この点で、経済性といえば規模の経済とほぼ同義と考えてしまっていましたが、さまざまな経済性に着目することで思考の幅を広げていきたいと思います。 範囲の経済性を活かす方法は? 範囲の経済性については、すでに持っている資源を他の事業や領域でも活用し、コスト削減を図ることが大切です。 習熟効果においては、ナレッジの蓄積や学習に熱心な組織は習熟効果が高いことが分かりました。市場成長期に高いシェアを獲得し、競合より早く多くの経験を積むことで、先行して習熟効果が得られます。しかし、自社ではマーケティング部門ではナレッジ蓄積の意識がまだまだ低い状態です。他企業の話を聞くと、習熟効果を意識している企業も多く、自社の改善点を見つけるきっかけになりました。 経済性と差別化のバランスとは? 経済性の追求(特に規模の経済)は差別化できない企業の逃げのアクションという印象が強かったですが、差別化は理想的なものではあるものの、すべてを実現するのは難しいと理解しました。そのため、経済性との両立が必要であると再認識しました。 特に範囲の経済については、すでに持っている資源を他の事業や領域でも活用することが重要です。例えば、組織内でのナレッジ共有や連携を強化することによって、範囲の経済メカニズムを働かせることができます。最近、事業部制を導入したところで範囲の不経済が生じていますが、商品部門との人事異動や情報連携強化により、範囲の経済が実現できています。 組織内での法則の活用法は? チーム内に法則を用いて説明する機会がよくありますが、改めて本質を調べてから活用し、自分に都合よく説明しないように気をつけます。 また、来週の議論に向けて、範囲の経済について深く考え、自チームのみならず部門全体にとってのメリットを追求していきたいです。習熟効果についても他企業のナレッジ蓄積や学習の情報収集を行い、あるべき姿を考えていきます。

データ・アナリティクス入門

再発見!数字が語る学びのヒント

講義内容は何を学んだ? 必須部分の講義を受ける中で、これまで一部しか活用できていなかった知識に改めて気づくことができました。グループワークの準備で実践した際にも、新たに把握すべき点があるように感じました。 関連動画はどう見る? 関連動画が充実しているため、改めて視聴して理解を深めたいと思います。 代表値の多様性は? 代表値については、単純平均だけでなく、加重平均や幾何平均、中央値が存在することを学びました。また、全体感を把握するための円グラフや、構成要素の割合とばらつきを見るヒストグラム(標準偏差を用いる)の活用も理解できました。 散布図の意義は? 散布図は、2つの変数の関係性を探るグラフとして有効であると実感しました。相関関係と因果関係は切り離して考える必要があり、関係性は相関係数など数式で表現できる点も印象的でした。 度数分析のコツは? 度数分析では、ヒストグラムを用いて集団の特性を把握する方法について学びました。正規分布だけでなく、必ずしも正規にならないケースや、階級幅の取り方(スタージュの公式など)にも触れることができました。 時系列の変化は? 時系列分析では、過去のデータから将来の予測を試みる手法として、横軸に時間、縦軸にデータをとることでトレンドの変化や予測外の出来事の影響を確認する方法を学びました。傾向変動、循環変動、季節変動、不規則変動に注目し、直近と長期のデータ双方に着目する重要性も理解しました。 パレート効果は何か? パレート分析では、20/80や30/70の法則を棒グラフと累積量を示す折れ線グラフで確認する方法を学び、場合によっては10/90となることもあると知りました。 ウォーターフォールは? ウォーターフォールチャートについては、複数の構成要素を階段状に表現し、正負の要素を分けて時系列での変化を詳細に読み取る手法が紹介されました。ただし、場合によっては円グラフや棒グラフの方がシンプルで分かりやすいこともあるため、状況に応じた使い分けが大切だと感じました。 知識活用の方法は? 今後は、単純平均だけに頼らず、円グラフやヒストグラム以外の表現方法も意識して活用していくとともに、学んだ知識を実務に取り入れ、部下や仲間と共有しながら継続的にアウトプットしていきたいと思います。 計算苦手を克服する? 数字や計算式に苦手意識があるため、今後は復習を重ね、参考図書を活用して学びを深めるとともに、グループワークや他の受講生の振り返りを参考にしながら、データの読み取り方を改善し、最終的には実践的な分析を通して意思決定につなげていきたいと思います。

戦略思考入門

戦略的選択で最大の成果を目指す

戦略的選択の重要性とは? 今週は「戦略的に選択する(捨てる)」というテーマについて学びました。これまで続けてきたことを「捨てる」のは誰しも避けがちですが、ビジネスにおいては重要な選択であると感じました。 捨てる際に考慮すべき要素は? 捨てる際に考慮すべき要素として、①時間当たりの利益率、②市場性、③ROI(投資対効果)に基づいて優先順位を決めることは合理的で、判断の基準として有効であると感じました。 判断基準の統一がなぜ重要? 捨てる際の留意点としては、以下の点を学びました: 1. 決断は一人で行うのではなく、複数人の視点を加えることが重要です。そのためには、判断基準を統一するための検討材料の準備が必要です。 2. 何かを捨てることで顧客の利便性が向上することがあります。これはトレードオフの考え方にリンクしており、コストリーダーシップか差別化戦略をとるかを判断し、資源配分をメリハリよく顧客ニーズに合わせて考える必要があると感じました。 3. 昔の惰性に流されないようにすることも大事です。組織改編を通じて多くの仕組みや手法を見直してきましたが、その際にメンバーから不満が出ることもありました。このため、なぜそれを実行する必要があるのかを視覚的に説明できる準備が求められます。 4. 餅は餅屋に任せるべきだと感じました。 学びをプロジェクトにどう活かす? この学びを踏まえ、以下のプロジェクトに活用できると考えています: 1. 組織の体制改編の検討: 現在の作業をフルタイムの従業員だけで行うのではなく、「捨てる」の意識を持ちたいです。惰性で実施している作業で廃止可能なものを見極め、アウトソーシングやベンダーに任せられる業務を選定する際には、作業時間、工数、および費用を考慮したいと思います。 2. 顧客満足度の向上: 製品の領域ごとに異なる課題に対してのアクションがあります。どのアクションを取るべきかをトレードオフの観点から判断し、効用を最大化するポイントを見つけたいと考えています。 組織改編の具体的ステップは? 具体的には、以下のステップを行いたいと思います: - 体制改編においては、FTE計算を基に組織体制案を作成し、新体制時の各作業の理想的な時間と工数を提案します。そして、不要な業務をリストアップする段階に進みます。 - 顧客満足度向上における課題については、必要なリソースを投入する課題とその解決策の優先順位を決定するための資料を作成し、議論を進めます。最終目標は顧客満足度の向上であり、解決策の優先順位決定においてトレードオフの観点から最も効用が高まる要因を検討することが課題です。

戦略思考入門

フレームワークで見える新たな経営視点

Week1の学びは何だった? 改めてWeek1から学んだことを振り返る機会がありました。フレームワークにはさまざまな種類が存在しますが、その活用方法は場面によって異なります。これからも、「自分が明らかにしたいことは何か」「それを明らかにするためにはどのフレームワークが適しているのか」を判断し、定期的に振り返りを行っていきたいと思います。 フレームワークで整理できる? 1つ目の学びは、フレームワークを用いて散乱した情報を整理することです。目的(ゴール)だけを設定しても、戦略をどう立てるべきか、最短経路はどこかを示すのにフレームワークは役立ちます。例えば、3C分析などは、自社にとどまらず、他社や顧客を取り巻く環境を整理するのに有益です。これらの方法は、自分だけでなく関係者も巻き込んで精度を高める必要があります。 差別化はうまくできている? 次に重要なのは、差別化ができているかどうかです。ターゲットとなる顧客像が明確でなければ、自社の強みをどのように活かせるか、また他社に模倣されやすいかどうかの判断が難しくなります。 定量的な判断は可能? また、捨てる基準を定量的に説明できるかも重要です。過去にはざっくりとした工数や手間で取捨選択していましたが、これは良い判断とはいえません。投入時間に対してどれだけ利益が生まれるか、費用対効果を考慮すべきです。また、自分の不要な美学で行っている定常業務を改め、自分自身が行う必要があるかを見直す必要も感じました。 市場原理について理解できる? さらに、市場原理の理解も必要です。例えば、多く発注すれば単価が下がるという表面的理解だけでなく、規模の不経済といった基本的メカニズムも学びました。これにより、施策を行う際の説得材料やリスク管理に大いに役立ちます。 新規・既存事業はどう活かす? これらは新規および既存の事業に広く活用できると感じています。新規事業においては、ゴール設定やターゲットの明確化、他社環境の把握といった具体的な施策の基本設計に役立ちます。そして、既存事業においては、費用対効果の検討や捨てるべき基準を定量的に判断することで、より合理的な経営判断が可能になります。 どのように実行する? 具体的には、新規事業の提案を受けた際には、具体的なゴール設計を自分の言葉で説明できるレベルで共有し、もし詰められていない場合は一緒に策定まで伴走していきます。また、既存事業については、月に一度取捨選択を行い、工数と売上を算出し、割に合わない場合は決断をもって捨てるとともに、空いた工数で何を行うかアクションプランを決定することを心がけています。

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