本質の学びは何?


今週の学びのポイントは、①問題の本質をとらえる、②洞察の整理と可視化、③顧客課題仮説の作成、④ユーザー中心の視点の維持、⑤検証と改善の5点でした。特に③顧客課題仮説の作成は、何となく感じていた課題を「●●は●●という状況で、●●という課題を抱えており、●●という解決策を提供できるのではないか」という形に整理することで、その課題が真に本質的なものかどうか、またその根底にある意図に気づく大きなヒントとなりました。

受講生の視点はどう?


先日、担当しているビジネススクールで、受講生から「自習時に周囲が気になって集中できない」という課題が相談されました。当初は「耳栓を使用してみてはどうか」といった提案をしましたが、今回の学びを踏まえ、これを改めて課題仮説に当てはめてみることにしました。その結果、「受講生は教室で自習する際、周囲が気になって勉強に集中できないという課題を抱えており、簡易パーテーションを設置するという解決策を提供できるのではないか」という形に整理でき、受講生の立場に立った新たな視点に気づかされました。

環境改善の鍵は何?


これまで「周りが気になる」という相談に対しては、うるさい受講生への注意や配慮を促す張り紙の掲示など、ソフトな対応を中心にしてきました。しかし、受講生の目線で考えると、簡易パーテーションのような物理的な解決策があれば、より快適な環境が整うことに繋がると感じられたのです。もちろん、実際にそのような取り組みを行うには費用面などのハードルがあるものの、その障壁があったためにこれまで検討の対象になってこなかったと改めて認識しました。

ユーザーの隠れたニーズは?


また、今回の学びでは、観察やインタビューを通じて得たユーザーの気づいていないニーズ(暗黙知)や認識しているニーズ(形式知)をもとに、本当に解決すべき課題を定義する重要性を学びました。文字情報の分析や定性分析、コーディング、さらにはKJ法や付箋紙法といった手法を通じて、受講生への共感から本質的な課題を抽出するプロセスが理解できました。初心者は、まず観察から得たメモの中からポイントを抽出することから始めるとよいとのことです。

解決策検討の視点はどこ?


今日の学びとしては、ユーザーの声を素直に受け止め、様々な角度からソリューションを検討する姿勢がいかに重要かを実感しました。ユーザーの話を聞く段階では十分な理解が得られても、実際に解決策を検討する際には、初めから制約にとらわれて選択肢が狭まってしまいがちです。そこで、課題文として整理するステップを設けることは、広い視野を保つ上で意義深いと感じました。
※上記の投稿は、受講生より許可を得て掲載しています。
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ナノ単科とは?

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実践につながる基礎スキルを習得するカリキュラム
グロービス経営大学院 単科生制度の、さらにライトなプログラムが登場。
1週間毎に区切られた6週間のカリキュラムを、他の受講生とともに、オンラインかつ好きな時に自分のペースで学び、仕事で実践・活用する一歩を踏み出せる内容となっております。

ナノ単科受講生の声

この記事と同じ科目を受講したナノ単科受講生のリアルな感想をご紹介します。
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T.Y
60代 男性
受講科目
デザイン思考入門
実践につながる 仲間と学び合える モチベーションが上がる

デザイン思考については独学だったので、順次だてて学びなおせたことは全体像を整理して把握できたのでとても価値がありました。
他の方の話を伺い自分が観ているのとは異なった視座に接することができたのは、同意できるか否かは別としてとても良かったと思います。また参加した方の異なった環境での仕事のありかたもとても興味深いものがありました。
試作は現実ではアイデアを形にして社会の中で成立させなければ意味がありませんが、そればかりだとどうしても思考の幅が狭くなるので、妄想であってもアイデアを膨らませて試作まで行うことはとても大切だと思います。
授業については、やはり各テーマごとに疑問点はあり質問はしたかったと思っています。自分で解釈するだけでは独学と変わらないので。
またグループワークは同じ方と続けて一緒になったのでできるだけいろいろな方の意見を伺いたいと思いました。
何にせよ良い学びの場であったと思っています。

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