どんなイシューが有効?
イシューの設定がまず何よりも重要です。どのようなイシューを立てるかによって、分析の方向性や解決策が大きく変わることを学びました。たとえば、「問い合わせ対応の長時間化がクレームの原因になっている」という例題では、「待ち時間を減らすためにはどうするか」と「問い合わせ件数を減らすためにはどうするか」という複数の問いを設定することが可能です。
議論の目的は何だろう?
また、日常的な議論の場では、まず議論の目的を明確にすることが大切です。問いの形式にすることで、全員が何に注目すべきかを共有でき、議論が進む中で設定した問いからの逸脱を防ぐことができます。さらに、各参加者の発言を後から振り返り、内容が当初の問いに沿っているか、導かれた方針が妥当であるかを検証することが重要です。こうしたプロセスにより、1つの問いに偏ることなく、多角的な視点からアプローチし、見落としがないかを常に意識することが求められます。
本を読んでいてわかったつもりになったことが、アウトプットの場でさまざまな参加者の方と話す機会があることで独学以上の知識の高まりを感じました。
コンパクトにまとまったなかで、個人的には想像以上の広い範囲の学びを得ることができ、感謝です。