戦略的行動をどう実現する?
戦略的な行動をとるためには、古くから存在しビジネスの定石とされる様々な法則やフレームワークを知り、それらの原理や前提条件、例外パターンを含めた本質をきちんと理解し、適切に用いることが必須であるということを学びました。
ビジネスの定石を再確認
WEEK5で取り上げられた「事業経済性」というメカニズムを例に、自らを振り返ると、規模の経済性がそもそも効かない場合や、効くとしても非常に限定的であることに気づきました。そのため、ターゲットを絞りサービスの価値を高めることでネットワークの経済性を活かし、そこで浮いた経営資源を集中投下して経験曲線を活かす。このように、範囲の経済性へつなげることでコスト低減が実現できそうだと感じました。しかし、これまで私はビジネスの定石を「感覚的」に理解していただけだったことに気づきました。
中期経営計画の重要性
変化の激しい時代と業界において、中期経営計画を立てる意味と重要性を再認識しています。次期中期事業計画の策定に向けて、ビジネスの定石を本質的に理解・整理し直し、一年近くの時間を有効に活用したいと思います。
視座と視野を意識した仮説思考
周囲の協力を得ながら、「高い視座と広い視野」「一貫性と整合性」を意識しつつ、不確実な情報の中でもハイサイクルで仮説検証を行う仮説思考でビジネスの定石を適用します。また、実際に適用した結果について関係者と共有し、複数の視点を基に明確な判断基準を持って投資対効果を意識し、比較検討・取捨選択を行っていきます。
事業計画策定の精査ポイント
事業計画の策定にあたり、次のポイントを精査します:
- 目指すべきゴールは何か
- 現経営資源に何があるのか
- 省エネはどこまで追求するのか
- ゴールに到達するために「やるべきこと」「やらないこと」は何か
- ターゲット顧客は誰か
- 自社はターゲット顧客にどのような価値を提供するか
- それは本当に顧客が求めているものか
- 独自性(強み、差別化ポイント)は何か
- 独自性で本当に差別化できているか
- 独自性は実現可能か、長期的に競争優位性を持続可能か
- 事業経済性で効くものは何か、なぜ効くのか
- 他社事例で適用できるものはないか
定石を駆使した事業計画
今回の講座を通じて、3C分析、SWOT分析、バリューチェーン分析、PEST分析、5Forces分析、ポーターの基本戦略、シナリオ・プランニング、VRIO分析、ジョン・コッターの8段階のプロセス、事業経済性など、10個以上の定石を学びました。事業計画を策定するにあたっては、これらの定石を意識しながら一つずつ理解し直し、他社事例を集めて研究しながら適用を進めていきたいと思います。